大統領選挙 race for F 2008 1 13

 日本人にとって、アメリカ大統領選挙は、わかりにくいかもしれません。
なんだか、直接選挙のようにも、間接選挙のようにも見えるでしょう。
 その上、予備選、スーパーチューズデー(Super Tuesday)、夏の全国党大会、
そして、秋の本選挙
(でも、これは大統領の選挙人(elector)を選ぶような選挙で、選挙人選挙のようなもの。
アメリカでは、各州の選挙人が大統領を選ぶ)。
 「これでは、さっぱり、わからない。
なんだか、何回も投票があるようにも見える」と思うでしょう。
 交通網も通信網も発達した現代では、
有権者が、選挙の日に投票して、一発で大統領が決まる方が、わかりやすいと思います。
 忙しい現代人から見れば、今の大統領選挙は、
どうも回り道をしているように見えるかもしれません。
 しかし、こうしたシステムは、古き良きアメリカの名残である同時に、
これが、アメリカの「草の根民主主義」を支えていると言えるでしょう。
 また、アメリカでは、大統領選挙というものが、
一種の祭り(国民的な祭り)のようなものですから、
簡単に選挙が終わってしまっては、楽しみがなくなってしまうでしょう。
(日本人にわかるように、感覚的に言えば、オリンピックを楽しむようなものでしょう)
 ただ、こうしたシステムにも、問題点があるかもしれません。
共和党にも民主党にも属さない候補者は、実質的に選挙戦に参戦できにくいでしょう。
政策的に、共和党と民主党に大きな差異があれば、問題ないでしょうが、
共和党も民主党も、政策的に似たような状態になってしまうと、
有権者にとっては、選択の自由がなくなるかもしれません。
 さて、大統領選挙に関して、ちょうどよい本を紹介したいと思います。

書名 「大統領はカネで買えるか? 5000億円米大統領選ビジネスの全貌」
著者 堀田佳男 角川SSC新書

 アメリカ大統領選挙について書かれた本は、多数存在しますが、
こうした視点から書かれた本は、珍しいと思います。
 さて、お金で大統領を買うことができるか?
それは、YesともNoとも言えるでしょう。
 それについて、詳しく書くと、
「本が売れなくなる」と言われるでしょうから、
この本を読めば、よくわかると書いておきます。
 いずれにせよ、この本によって、大統領選挙のことが、すっきりわかるでしょう。
そういうわけで、本のタイトルは、「よくわかるアメリカ大統領選挙」でもよかったと思います。















































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